こんにちは、河上です。今回は、CMCの日英翻訳について、少し紹介したいと思います。

CMCの日英翻訳では、「プレイン・イングリッシュ」という種類の英語を活用しています。プレイン・イングリッシュとは、難解な専門用語を使わず、誰にとっても簡潔で分かりやすい表現で伝えるという英語のことです。もう少し言うと、読み手が特定の業界に詳しくなくても、英語を母国語としていれば分かるような英語のことです。また、稚拙な表現というわけではなく、平易な単語や文章を使った表現という意味です。

歴史を振り返ると、プレイン・イングリッシュの登場は、1950年代にアメリカやイギリスで「様々な人に伝わるように」という目的で、政府の文書などで使われはじめたのが最初です。その後、1970年代後半に、アメリカのカーター大統領が大統領令にて、連邦職員が書く文書は簡潔な表現でなければならないという方針を出したことが、プレイン・イングリッシュが広く認知されたきっかけとも言われています。

簡潔さと分かりやすさを求めるプレイン・イングリッシュですが、実はプレイン・イングリッシュの概念に沿った翻訳作業自体は、非常に難易度が高いとされます。書き手の意図を汲みながらも、読み手にとって分かりやすいように正確に表現するという、大変繊細な翻訳技術が必要だからです。

機械翻訳やAI翻訳が発達する現代において、CMCのように人間が行う翻訳の価値は、こういった「繊細さ」もその一つです。

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