私たちが拠点として活動する京都には、数多くの伝統工芸が存在します。技を受け継ぎ、一人前となるためには、長い修行の時を持ちます。それは、お客様の心を動かし、満足していただくためには必要な時間なのです。言い換えれば、あらゆる事物に命を吹き込むための、不可欠な時の積み重ねと言えるでしょう。
昨今、AI(人工知能)の急速な進歩を耳にする機会が増えてきました。便利な、より良い未来が望まれる反面、人間の様々な仕事が近い将来、AIにとって変わられるのではないか、との不安の声も聞こえます。私たち翻訳業界でも、翻訳ソフトの使用によって、より手軽でスピーディーな翻訳を手に入れられるようになりました。技術面においても日進月歩と言えるでしょう。
私たちにとっても、翻訳ソフトの使用は納期短縮などのメリットがあり、お客様の期待に応えることができます。しかし、作業のほとんどを機械に任せて良いのでしょうか。私たちは、そうは考えません。「人がする翻訳」にこだわります。なぜなら、伝統工芸と同じように、翻訳に命を吹き込むことは、人にしかできないからです。長い時をかけて、命を吹き込んできた翻訳者が、これからもお客様の心を動かす翻訳をお届けするのです。